イソフラボンは食事以外(サプリ等)なら、1日30mgまでが上限摂取量
日本人は昔から大豆が大好き。
多くの大豆製品に囲まれて暮らして来ました。
納豆、豆腐の味噌汁、油揚げと青菜の煮物というようなメニューなら、これだけで一日の摂取量はクリアできます。
昔ながらの日本の朝食は、まさに大豆イソフラボンオンパレードです。
食事からの大豆イソフラボンの摂取量目安は70mgから75mgまでが目安となります。
しかし、洋風の食事が浸透してきたからか、また外食が増えたからでしょうか、若い世代の一日の平均摂取量は20mgを下回っているといいます。
せめて、昼食は和食にして大豆製品を食べるように工夫したいものです。食事では70~75mgが目安と言われているのですが、サプリメントやトクホで摂取しようと考えているなら、その場合は、30mgにしなくてはなりません。
日本の伝統食として、大豆を取り過ぎても健康被害が出たこともなかったのですが、昨今のイソフラボンブームで、大豆イソフラボンをサプリメントで取った場合のトラブルが起きているのです。
食品以外から大豆イソフラボンを余計に摂取すると、女性ホルモンのバランスが崩れるというものです。
食品ならば、大豆イソフラボンの他に様々な栄養素が入っている上、全部が吸収されるわけではないので心配はいりません。
しかしサプリの場合は、純粋なイソフラボンとなり、その丸のままのイソフラボンの成分が身体に入ると考えられます。
女性ホルモンのバランスが崩れたために、生理の周期が狂ったり、子宮内膜症、子宮筋腫等の女性特有の病気のリスクが高まるという報告もあります。
また妊婦、ならびに妊娠の可能性のある人には、イソフラボンサプリを摂取することのメリットがないことから、推奨しないこととされています。
動物実験の段階ですが、胎児の生殖機能への影響がある可能性があるということです。
また、乳幼児や小児においても、同じような影響が示唆されているため、食事でのイソフラボンに加えてサプリメントで追加接種することを奨めないということです。